トンネルトリビア

トンネルの非常口はどこにありますか?

短いトンネルにはありませんが、長いトンネルには約750メートル間隔にあります。また都市部には約400メートル間隔にあります。一般的に「トンネルの非常口」は避難通路の扉です(※1)。避難通路は、トンネルの長さ、交通量、交通方式(対面か上下線分離か)などの基準に従って設置されます。すべてのトンネルにあるわけではありません。

※1 非常口が避難口というケースもあります

トンネルの非常口はどこにつながっていますか?

トンネルの非常口を開けると避難通路につながっています。避難通路には、避難連絡坑・避難坑・避難口などがあります。一般的に、避難連絡坑を通ると反対車線のトンネルや避難坑(※2)に、避難口を通ると(都市部では)地上に、それぞれ続いています。どの避難通路からでも、安全に外部へ脱出できるようになっています。

※2 本線を建設する前に調査などを目的に掘られた別のトンネル。

トンネルの非常口の設置は義務なのですか?

「道路トンネル非常用施設設置基準」に基づいて設置しなければなりません。トンネルが延伸されたり、長いトンネルが新設されたら、同基準に従って、新しい避難通路が設置されます。そのときに非常口も新設されます。また同基準には、維持修繕の項目もあり「トンネルの非常用施設は、トンネル内における火災、事故に備え、その機能を十分発揮できるよう保守点検しなければならない」と記されています。

通常時は右側の緑の扉のみを開いて
歩いて避難します。
救急車、消防車などの緊急車両が通る時のみ
シャッターを上げて全開になります。

出典:道路トンネル非常用施設設置基準(国土交通省)
   トンネル非常用施設及び換気設備設計指針(広島高速道路公社)